現在進行形の福島原発事故は、ギリギリの被害で終わるか、国家危機の被害になるか危ない綱渡り中だ。
現在も現場で頑張っている電力マン、自衛隊をはじめとする公務員の方々には頭があがりません。おつかれさまでございます。最悪の事態だけは止めてくだされ。
我はどちらかと言えば原発反対派なのですが、以前の職場の先輩に住民投票をしたら圧倒的に原発反対になるだろうに、なぜ建設が増えるのしょうね?と聞いたことがあるんです。
その人が言うには圧倒的に安いからだろうと。
建設に巨費がかかり、地元自治体に頭を下げ多くの寄付をしたとしても原子力発電所はトータルコストが安いと。
たとえば明日からクリーンエネルギーだけで発電するので、電気代は五倍になりますと言われたらお前は素直にそれを払えるか?と、言われました。
あがるのは電気代だけじゃなく、電気を使って作られる車や道具のほか、食品や野菜まで高くなり、輸出では価格競争力も落ちるそれは電気代だけの話じゃなく、国内全体の話だよと。
確かにそれはつらい。では石油依存の電力ではどうか?
これもやはりずいぶん高くなるのだろう、それにガソリン並みに電気代が上下しても、つらい物がある。
石油危機でもあったら全国的停電もあるかもしれない。
となると個人的妥協点としては、原子力の力はまだしばらくは必要なんだろうなとおもう。
ただし、想定外まで想定して過剰なまでに安全性を担保してください。どうかお願いいたします。
多少電気代あがっても、時々停電してもいいから要塞のような防御態勢を組んでほしい。
ちなみに福井県は主に関西向けに13基の原発が稼働中らしいよ。安全なら大阪湾や東京湾に一個くらい作ればいいのにね。送電ロスも少なかろう。
今回の事故と関東の計画停電は、みんなでこれからを考えるにはある意味きっかけになると思う。議論が進んでよい方向に変わっていけるといいね。
初出2011.3.15 再掲載2016.1.18