ミケログ

ミケ(30代父親)の日常ブログ

原発事故の報道を噛み砕いて 実際に起こっていることを想像してみた <原発事故報道>



 

 

 昨日発電所のことを書いたので記憶に残っている範囲で、最初の報道から思い出しながらどんな事が発生しているのか想像してみた。

 

それで思った事は今回の事故の報道は通常よりも随分と控えめな言葉を選びながらの表現なんじゃないのかなと。

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 記憶の範囲だが炉心の水が蒸発してジルコニウム合金製の被服管とともに燃料が溶けて崩れている可能性があり、それを燃料溶融といいますなどと、フリップを使い説明しているのを良く見かけた。

 

 さらっといわれると へー で終わってそのまま見流してしまうのだが(よくわからないままそうなのかと思ってた) 

 

でもちょっと想像してみた、水が蒸発しているとは、炉心の中はものすごいいきおいで冷却水をボコボコと沸騰させている。

 

圧力が高まれば水も100度より高温となるので、すごい勢いで沸騰しているという事だろう。

 

 そして蒸発した冷却水から顔を出した燃料は、被覆管を溶かす温度まで熱を持っているという事だ。

 

 

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これが何度で溶けるのかはわからないけれど、ジルコニウムの融点は1800℃位とマシナリーメイトに書いてあったのでそのくらいの温度とすると。 

 

我の頭の中ではすごい勢いで沸騰している冷却水に、真っ赤に熱された燃料と金属がぼたぼたと崩れ落ちるすごい怖い映像が想像されたのですが... 

 

その後の建家が爆発して吹き飛んだ事にしたったて、俺が模型で見た建家は(もんじゅのだったとおもうけれど)厚みがm単位のコンクリートの固まりだったと思ったけれど...

 

 

 これを通常の体制で報道していれば、ちょろっと印刷したフリップのただの赤い棒で表示しさらっと聞き流すような言い方で報道するだろうか?と疑問に思ったのです。

 

 

 今後安全に収束した後(もちろんそれを願う)報道は、我が想像したような怖いCGで表現して「実はこんな恐ろしいことが起こってたんですよ 恐いですねー」なんて後だしでいうような事はしないでほしいな。

 

それなら最初っから危険な物なら危険性を見ていてわかるように報道してほしいなと今日は思った。

 

過剰な報道によるパニックを引き起こしてもダメだけど、現状がちゃんと伝わらないのも報道としてためなんじゃないかな。

 

初出2011.3.16 再掲載2016.1.18